データで見る 「超断熱」の効果と光熱費
長野県の冬、光熱費はいくら?
「ゼロエネルギー住宅Ⅰ」と「長期優良住宅」「一般仕様」の電気料比較
- ■青 … ゼロエネルギー住宅Ⅰ
Q値:0.9、C値:0.6
オール電化、太陽光発電6kw搭載、暖房はACによる間欠暖房 - ■グレー … 長期優良住宅
Q値:1.6、C値:0.7
オール電化、暖房は蓄熱暖房機 - ■赤 … 一般仕様住宅
Q値:2.0、C値:2.0
オール電化、暖房はACによる間欠暖房 - ■黄 … 太陽光発電による売電
- ■緑 … 太陽光発電による売電から、ゼロエネルギー住宅の電気料金を差し引いた残額
(須坂市高橋町ゼロエネルギー補助金利用の住宅での実測結果)
ポイント解説!!
- 最も暖房費のかかる2月でも、売電が買電を上回っています。
(912円の黒字):「緑色の差額」を参照。 - 1年間の実測結果から、+188,426円の電気代黒字となりました。
(「緑線の差額」合計額) - 一般仕様の電気代支払額(赤色)合計が▲152,528円なので、ゼロエネルギー住宅との差額は340,954円に達します。
(売電価格42円/kw)
「超断熱」住宅、暖冷房にかかった
電気料金を公開
- 建物・・・須坂市臥竜6丁目の超断熱型モデルハウス
- 暖房期間・・・2015年12月初旬~3月末(請求は1ヶ月遅れ)
(全館24時間をエアコン1台で暖房運転)
最高額:10,337円
暖房費:8,279円/月 - 冷房期間・・・ 2015年 7月中旬~8月末(請求は1ヶ月遅れ)
(全館24時間をエアコン1台で冷房運転)
最高額: 3,893円
冷房費:1,835円/月
「超断熱」の温度比較
冬の温度
上から、小布施町、須坂市、須坂市、飯山市のお宅の温度変化をグラフにしました。
(青...外気温、赤...LDK、緑...玄関ホールや寝室)
いずれも、外気温(青)は1月下旬の極寒期なので、マイナス10℃~5℃位を上下していますが、室内温度(赤)と玄関ホールや寝室(緑)は、17℃~25℃くらいでほぼ一定の温度を保っていることがわかります。
いずれも、8帖用エアコン一台のみを連続運転での結果。
しかも、暖房にかかる電気代は 5ヶ月間で約30,000円。
つまり、6,000円/月という安さです。
これが、長野県の冬を変える「超断熱」のすごさです!
夏の温度変化
グラフは、モデルハウスにおける2017年7月から9月の温度変化です。
(紫...外気温(気象庁)、青...リビング、赤...1階洗面室、緑...2階WC)
外気温は、15℃~35℃の間を毎日上下していますが、
リビング(青)、1階洗面室(赤)、2階WC(緑)ともに25℃前後で全館一定温度なのがわかります。
いずれも、7帖用エアコン 一台のみを連続運転での結果。
しかも、冷房にかかる電気代は、約2,000円/月という安さです。
「超断熱」は、冬暖かく、夏涼しいんです!
「超断熱」ゼロエネルギー住宅 と 一般的な住宅のLDK温度差
青...ゼロエネルギー住宅のLDK温度(一年間)
赤...一般的な住宅のLDK温度(一年間)
ゼロエネルギー住宅(青)は、年間を通じて、室内の気温が20~25℃の一定範囲に納まっています。
一方、一般的な住宅(赤)は、10~30℃と、季節によって室内温度が大きく変動します。
目で見る「超断熱」の温度
「超断熱」の窓
「超断熱」住宅、吹抜上の二連窓 です。
(左:実際の窓 / 右:サーモグラフィ)
吹抜の上下ともに室温は22度。
サッシ枠が最も低く17度を示しています。
一般的な住宅の窓
一般的な住宅の1階リビングの南窓
(左:実際の窓 / 右:サーモグラフィ)
エアコンの吹き出しにより家具が27度になっていますが、サッシ枠は14度を示しています。
室内でも大きな温度差があることがわかります。
一般的な住宅の室内
一般的な住宅、2階南の寝室の一部
(左:実際の室内 / 右:サーモグラフィ)
床温度が12度、掃き出しサッシ枠が9度を示しています。
また、柱や間柱の温度が低いことがわかります。